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赤ずきん童話の結末とは。

 私の子供向けレッスンの学習教材の中で子供たちはフランスの有名な赤ずきんの物語を聴いて学んでいます。物語の結末は二つあり子供たちはどちらか好きな結末を選びますが、ほとんどの子供は赤ずきんが生き残る結末を選んでいます。

 

 二つの結末は原作に手を加えたフランス人のCharles Perraultとドイツ人のGrimm兄弟によるものです。Charles Perraultの結末は最後に赤ずきんは死んでしまうという現実的なもので、原作にはない「教訓」を加えたとされています。Grimm兄弟の結末では、お祖母さんと赤ずきんは狼に食べられますが猟師に助けられ生き残ります。
 この物語から後にそのキャラクター(狼、赤ずきん、お祖母さん、猟師)で様々な違う話/絵本が作られました。最近最も目にするのは、猟師が狼のお腹をはさみで開い二人とも助けてから狼のお腹に石を入れ、開いたお腹を縫って、狼はそのまま逃げますが近くの川で倒れて死んでしまうというものです。コミカルな要素を含んだ描写でもちろん血は一切出ません。

 

 実は1697年1月11日(私の誕生日)にCharles Perraultの手で書かれたこの童話は、それ以前に大昔からヨーロッパで語り継がれた昔話として既に存在していました。元々童話だったのかははっきりしません。信じられないほど血まみれの話でホラー映画とあまりかわらないという話もあります。
 大昔から語り継がれてきたこの有名な童話は時代の背景と共に変化しながら親しまれてきました。物語で印象付けられる赤という色には実は深い意味がたくさんあり、赤ずきんをベースにした大人向けの映画がたくさん公開されたとか。まだまだ謎が多い赤ずきんの物語。世界中で親しまれている昔話に興味がわいてきますね。

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